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龍神様と水神様の違いは?山と滝の伝説や宗教上の昔話まとめ!

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龍神様と水神様は、日本古来より、水を司る神様とされています。

山や滝には、神秘的な場所も多く、龍にまつわる伝説も数多く残っているのだとか。

龍となじみが深い神社やお寺もあり、龍が宗教上の昔話として言い伝えられているものもあるそうです。

また、龍神様と水神様は、共に水の神様ではあるが、どのような違いがあるのか疑問を持たれる方もいるのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
龍神様をお参りにする前に、しっかり知っておきたいな!

そこで、今回は、龍神様と水神様の違いはあるのか?

山と滝に存在する、龍の伝説や、神社に伝わる宗教上の昔話を調査してみました!

 

龍神様と水神様の違いは?

ネットの書き込みで、『龍神様と水神様に、違いはあるのでしょうか?』という質問を多く見受けます。

同じ水の神様ではあるが、水神様は、龍神様だけなのか、はたまた、違う神様なのか、混同してしまう方が多いように感じました。

違いがあるのかを、調査しましたので、早速見ていきましょう!

 

龍神様と水神様に違いはあるのか調査してみた!

水神様とは、海や川など水にまつわる神々の総称です。

水神 水の神。河川,湖,池,泉,井戸の中に住む神であり,灌漑用水や堰の守護神であり,水難防止,雨乞いに際して崇拝される神である。

出典:コトバンク

水の神である、弁財天・龍神などと、ともに、個別の呼称としても使われます。

神道では、水の神様は『河神』と『海神』の二つの系統に分けて考えられているのだとか。

水神・水神宮・水天宮・水除大神宮などと呼ばれる神社は、河神様が祀られているそうです。

一方、海神は、海を守る神で、有名なものに、大海神(オオワタツミ)・素戔嗚(スサノオ)・住吉神(スミノエ)がいます。

次に、龍神様ですが、ここまでお伝えしていることから、龍神様は、水神様たちの一員ということになるのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
龍神様は、水神様の仲間ということなんだね!

 

龍が水神様と言われるようになったのはなぜ?

龍神様は、水神様の中の一つの神様というのをお伝えしましたが、では、なぜ龍が水神様となっていったのでしょうか?

もともと日本には、農作物の豊作を祈願する、蛇神信仰がありました。

そして、中国から龍が伝わり、雷信仰とも結びつき、龍蛇信仰へと変わっていったとされています。

龍は、竜巻を起こし、雨を降らせるものと考えられていたので、と結び付いたのではないでしょうか。

名水と言われる水源には、龍と関係の深いものも祀られています。

また、川の流れの形が龍の外見に重なることも、水神として祀られた所以と言われているそうです。

龍の怒りが、時には、河川の氾濫を起こすとも考えられていました。

人間ではどうする事も出来ない、自然の災害などを、龍に祈りを込め、鎮めようという昔の人々の想いも相まって、龍が水神へとなったのではないでしょうか。

 

龍神様と水神様にまつわる山と滝の伝説や宗教上の昔話まとめ!

全国にある、山や滝などには、龍神様と水神様にまつわる伝説が数多く、存在します。

生命の源でもある、水と関わる場所は、神々しく思えるような、素晴らしい景色の場所も!

また、神社には、龍にかかわる昔話も伝えられているそうです。

ぴよ吉
ぴよ吉
龍神様に会ってみたいな!

どのような伝説や昔話があるのか、次の項目でご紹介します!

 

山と滝にまつわる伝説をご紹介!

山深い場所の滝などは、とても神秘的で、龍が出てきても不思議ではない場所も多いかと思います。

さっそく、龍神様の伝説の残るを見ていきましょう!

 

権現の滝

大阪府四條畷市の生駒山にある、権現の滝です。

奈良時代、村では雨乞いをしても、雨が降らずに困っていたが、高僧が祈願をすると、龍が現れをもたらしました。

その時に出来た滝が、権現の滝だそうです。

権現の滝の伝説
奈良時代、日照りが続き村人たちが困り果てていたところ、有名なお坊さまの行基が通りがかり「雨降らせたまえ」と祈願しました。すると龍が現れ、大粒の雨が降り注ぎました。このときできた滝が権現の滝といわれています。

出典:ぐるり生駒山系

この龍は自らの身をちぎり、雨を降らせたのか、身が3つに避けてしまいました。

村人たちは、ちぎれてしまった、頭・胴・尾を供養するお寺をそれぞれ建立したそうです。

 

竜神の滝

岐阜県中津川市にある竜神の滝は、岐阜県の名水50選の1つにもなっています。

この滝には、白龍が突然村人の前に現れ、天に昇っていったという伝説があるそうです。

岐阜県の名水に指定される「龍神の滝」は、日に七回色を変え、白龍が住むと言い伝えのある滝で、水は澄みコバルトブルーの滝壺がより神秘さをかもし出しています。

出典:岐阜県庁HP

また、ここには白龍が住んでいるという伝説もあるのだとか。

滝つぼの、深い青さも、絶景な滝となっています。

 

戸隠山の九頭龍伝説

長野県にある戸隠山には、九頭龍伝説があります。

ある僧が仏教を広めるための地を探していると、戸隠山の宝窟で光るものを見つけました。

そちらへ向かうと、九つの頭の龍が表れ、戸隠山に大きな寺を建立するよう告げます。

すると、龍は宝窟へと入り、岩で入口を閉ざしたそうです。

この山には、龍が岩で隠れ封じ込められていると言われ、戸隠山と呼ばれるようになりました。

あるとき学問という僧がいて、飯綱山に修行に登り、そこから仏教の栄える場所を求めて持っていた金剛杵(こんごうしょ)を投げると、戸隠山の宝窟に落ちて光を放ちました。学問が戸隠山に登って行っていき、この宝窟にたどり着いて祈念をしていると、深夜に風が吹き、9つの頭を持った九頭龍が現れました。龍は、仏法が栄え人々を救うこの戸隠山に大伽藍を建てるようにと学問に告げます。そしてこの宝窟の中に入り、大きな岩で入口を閉ざしたのでした。龍が岩の戸で隠れ封じ込められていることから、それ以来この山を戸隠山と言うそうです。

出典:昇龍道

 

中葛城山の龍伝説

奈良県の中葛城山に伝わる伝説は、龍がこの山に住み、村に悪さをしていたというものです。

1人の僧が、この龍を退治しようと、数珠を投げると、龍の体に当たり、身が3つに裂けました。

その後、ちぎれた頭・胴・尾が落ちた場所にそれぞれのお寺を建立したそうです。

3つのお寺は、現在ありませんが、今も龍頭塚・龍胴塚・龍尾塚として石碑が設置されています。

昔、大龍が住んでいて村を荒らしまわった。ある日、一人の修験者が、龍を退治するために祈りを始めた。現れた龍は、今にも修験者にとびかかろうとしたが、修験者は手に持った数珠を振り上げてハシッと投げつけた。龍は3つに切れて地上に落ちた。村人は喜んだが、龍の祟りを恐れて、頭、胸、尾それぞれの落ちたところに寺を建立し龍を厚く弔った。今は、それらの寺の跡形もないが、3つの寺の仏像は、北山村草谷寺に残っている。
(編集:奈良県童話聯盟、編纂:高田十郎『大和の傳説』S8.1.15.大和史跡研究会)

出典:くりんとの登山ガイド

 

神社に伝わる昔話をまとめてみた!

手を清める手水舎が龍であるなど、神社と龍の関わりは深いものです。

神社に伝わる、龍の昔話を調べてみると、様々なものがありました。

龍の住む、神社の出水を決して覗いてはいけない、という怖いものから、湖に住む龍と弁財天の恋物語まで!

どの昔話も、ほとんどが水に関わる物語になっており、ここでも、龍と水の関係が強いのが見受けられます。

また、悪さをしていた龍が改心するものや、困っている人々を助けたり、と宗教上の観点からいう、『善い行い』に絡めたものが多いように感じました。

ぴよ吉
ぴよ吉
一日一善を心掛けよう!

 

まとめ

今回、龍神様と水神様について調べてみて、龍神様を今までよりも、さらに近くに感じました。

昔から、龍神様は水神様として、川などを守ってくれていたり、人々の暮らしと密接に関わっています。

山や滝に伝わる伝説も、その神秘的な場所ゆえに生まれたものではないでしょうか。

昔話も、宗教をひろめていく上で、たとえ話を交えながら、分かりやすく、宗教のお話をするのに必要なものであったのだと思います。

伝説や昔話も、素晴らしい山や滝とともに、後世に残していく大事なものだと感じました。